症例/円形脱毛症
患者様情報
来院されるまでの症状
・6月頃から仕事や家庭のストレスが重なり、身体がひどく疲れ、首肩のこりを感じるようになっていたそうです。
・6月下旬に美容院で髪をカットしてもらっていたところ、美容師さんから円形脱毛症があると告げられました。
・すぐに皮膚科を受診し、塗り薬を処方されたのですが改善せず、不安になって来院されました。
・来院された時、ご本人は、このまま髪が全て抜けてしまうのではないかととても心配されている様子でした。
四診と経過
患者様 | 50代 |
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初診 | 2019年8月 |
既往症 | なし |
他の症状 | 腰痛 |
■ | 初診後の経過 |
・治療後、首肩のこりがとれ、頭がすっきりしたそうです。
・週に1回のペースで来院していただき、2回目も初回と同様に脱毛部の血流を促す施術をしました。
・3回目に来院された時は、見えなかった毛穴が薄っすら見えるようなりました。
・4回目には発毛が始まり、5回目は頭髪もだいぶ伸びてきました。
・2か月後の6回目には脱毛部がわからないくらいの状態に戻っていました。
■ | 診療(診断と施術) |
・後頭部左側にに500円硬貨大の円形脱毛がありました。
・首肩の筋肉が張って緊張していて、頭部への血流が滞っているようでした。
・脱毛部に直接刺激を与えるため、少し熱めのお灸を据えました。
・併せて、首肩の張っているところに鍼をして緊張をとり、頭部への血流を促しました
・慢性的に腰痛もありましたので腰部にも鍼を施術しました。
使用した主要なツボ
*①風池(ふうち) ②肩井(けんせい) ③膏肓(こうこう) ④承霊(しょうれい)
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・円形脱毛症は疲労や精神的ストレス、近年では免疫機能の異常が発生する「自己免疫疾患」が原因とも言われています。
・鍼灸による施術はツボを刺激することにより、血流を良くし、人が本来持つ自然治癒力や免疫力を高めることができます。
・東洋医学では「髪は血余なり」と言われており、髪は血液の余り、つまり血液でできていると言われています。
・脱毛部や周辺を鍼灸で刺激することにより、頭皮の血流が改善され、発毛を促進することができます。