症例/三叉神経痛

患者様情報

来院されるまでの症状

・左首から側頭部にかけて鈍痛があり気になっていたが、1週間前から左の耳の耳鳴りが始まった。それから徐々に左頬がピリピリと感じ始め、風が当たると痛みを感じるようになってきた。
・目の周りにも疼痛があり、夜も眠れなくなってきた。そのような症状を抱えて来院されました。
・鎮痛剤で抑えようと試みられたようですが、そのため胃腸を痛めてしまったようです。

四診と経過

患者様 女性 40代 神奈川
初診 2010年7月
既往症 右顔面神経麻痺・卵巣膿腫
他の症状 右顔面神経麻痺・卵巣膿腫
初診後の経過

・隔週で全10回の治療で痛みはほぼ無くなりました。
・鈍い違和感が残っていたようですが、あまり気にならなくなったということです。
・再発しやすいので、その防止のため、治療を継続する予定です。

診療(診断と施術)

・痛みが左眼の周囲や頬に強く出ていたので、三叉神経第2枝の神経の痛みと判断し、神経に沿って圧痛部に施灸しました。
・また、左の耳下腺と左鎖骨上リンパが硬く張っていたので、その滞りを解消するように施術いたしました。

使用した主要なツボ

①翳風(えいふう)②完骨(かんこつ)
③風池(ふうち)④缺盆(けつぼん)

ひとこと添えさせていただきます

・三叉神経痛は、季節の変わり目や寒い時期に再発することが多いようです。 
・身体の気血の循環を良くし、リンパや血流が滞らないようケアしていくことで再発の予防になりますので継続治療をお勧めしております。