症例/風邪
患者様情報
来院されるまでの症状
・朝まで窓を開けたまま寝てしまい、風邪をひいてしまった。
・起床時には喉の痛みがあり、日中に鼻水が出るようになり、夜になって、寒気に加え、頭がぼーっとして火照る感じが出てきた。
・翌日も同様の症状が続き、熱っぽさも治まらなかったため、来院なさいました。
患者様 | 女性 30代 神奈川 |
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初診 | 2010年5月 |
既往症 | なし |
他の症状 | なし |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・触診すると、首のつけ根と肩とがバリバリに凝っており、身体全体は熱く、足だけが冷えている状態が認められました。
・最近、就寝が遅く、またデスクワークが続いていたとのこと。疲労が溜まり、首肩まわりの血流が悪くなっていたところに、頭部からの冷たい風にさらされ、風邪として発症した様子でした。
・熱があるため、鍼数は少なめ、浅めにし、頚肩の凝りをほぐした後、風邪に効くとされる首の付け根大椎のツボに施灸して1回目の治療を終了しました。
■ | 初診後の経過 |
・翌日には、喉の痛みと鼻水が治まったとのことでした。
・2日間続けて施術をしたところ、熱っぽさも完全に治まり、早期の回復となりました。
使用した主要なツボ
*①大椎 ②膏肓
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・夏の風邪は、冬の風邪に比べて高熱が続くことがあります。
・風邪は疲労が重なった時に発症しやすいものです。風邪の引き始めの段階で、早めに受診されることをお薦めします。
・治療後に発熱することもありますが、それは、発熱によって治癒力が発揮され、結果的に回復が早まるのだと、ご理解下さい。
・薬で症状のみを抑えこむと、かえって長引いてしまう結果となります。風邪は万病の元と言います。たかが風邪と軽く考えず、早めの対処が大切に思います。なお、夏の風邪は、脱水症状を起こしやすいので、こまめな水分補給にご留意ください。