症例/切れ痔

患者様情報

来院されるまでの症状

・半年くらい前から排便の度に痛みを伴う出血が始まった。
・専門病院で左側の切れ痔と診断され通院していましたが、改善の兆しが見られないということで、来院なさいました。

患者様 女性　20代　神奈川
初診 2012年5月
既往症 なし
他の症状 足の冷え性（自覚なし）、首肩こり

四診と経過

■ 診療（診断と施術）

・ご本人は足の冷えに気づいていない様子でしたが、足の冷えとむくみがひどく、痔の要因のひとつになっていると思われましたので、水分代謝をあげる施術を徹底しました。
・下肢のむくみをとるために、股関節の張りを緩め、さらに左側仙腸関節の硬結を緩めるよう施術しました。　　　

■ 初診後の経過

・週に1回のペースで来院していただき、同様の施術を継続しました。
・3回目の施術が終了した後に、痔の症状は治まりました。

使用した主要なツボ

＊①次髎（じりょう）②小腸兪（しょうちょうゆ）③腎兪（じんゆ）

■ ひとこと添えさせていただきます

・切れ痔の原因は便秘が多いと言われています。
・冷えの強い方は便秘にもなりやすいので、日頃から冷えないように配慮することが大切です。靴下や腹巻き、カイロなどで足や腰を温めるなど、鍼灸治療に加えて日常生活の中で冷え防止対策をすると体質も変わり、体調も改善します。
・特に痔の症状でお悩みの方は腰臀部の冷えには注意が必要といえます。