症例/膀胱炎(1)
患者様情報
来院されるまでの症状
・3年前から1~2ヶ月に1回の頻度で腹部の激痛に襲われるようになったとのことです。
・通院しているが、根本的な治療までに至らず、痛みがひどい時には鎮痛剤の点滴を受けてき来たということです。
・症状は一向に改善されず、さらに貧血までが加わる状態にまで発展したようです。
・日常生活もままならない病状に不安がつのり、ネット検索で本院をお調べになって、来院なさいました。
患者様 | 40代 東京 |
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初診 | 2008年7月 |
既往症 | 顔面神経麻痺 |
他の症状 | 冷え症、むくみ、貧血、頭痛、肩こり |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・からだ全体にむくみがあり、水分代謝がうまくできていない状態でした。・真夏にもかかわらず足も極度に冷えており、身体全体が寒いと訴えられていらっしゃいました。
・また、下腹部が異常に固く、膀胱の機能低下が触診で確認できました。
・間質性膀胱炎の主な原因としてストレスが挙げられますが、ご本人は、子育てに強い不安とストレスを抱えており、お子さんのことでイライラするとお腹が痛むとのことでした。
・全身のバランスを整えた後、下腹部の硬さをとるために、腹部を施灸により温めました。
・また、日常生活で冷えないような服装(首にタオルを巻いて寝るなど)やストレス解消法についての助言をさせていただきました。
■ | 初診後の経過 |
・2回目の施術後、症状に改善の兆候が現れました。
・その後、施術を重ねるたびに足の冷えが治まり、腹部も徐々に柔らかくなって痛みも和らいできました。
・12回ほどの診療を継続した後、症状は快癒へ向かい安定していきました。
使用した主要なツボ
*①水分(すいぶん) ②関元(かんげん) ③気海(きかい) ④三陰交(さんいんこう)
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・“いろいろな事をからだに溜め込む”方が多くいらっしゃいます。ストレスもそうです。
・ストレスを溜め込むと、体内循環が停留しだして、水分などがうまく排出できなくなり、全身が浮腫んで冷えに襲われます。
・からだの滞留物をうまく外に出していくことで徐々に改善がみられます。
・また、水分代謝がよくなることで体重の減少にもつながります。今回の患者さんは、「体重が3kg減ったわ」と大喜びされていました。
・体内循環の回復は、単に体重減少というだけでなく、肌のハリやツヤの回復など、美容にも重要に思います。