症例/ネフローゼ
患者様情報
来院されるまでの症状
・3年前にネフローゼ症候群と診断され、顔(特に眼のまわり)や下肢のむくみがひかなくなったようです。
・からだ全体に倦怠感があり、最近は左腰部から臀部にかけての痛みが強くなり、左下肢に痺れも感じるようになったと訴えられて、来院なさいました。
患者様 | 80代 神奈川 |
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初診 | 2011年2月 |
既往症 | 腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄症 |
他の症状 | なし |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・左腰部に硬結があり、左下肢への血流が阻害され、左下肢全体にむくみが強かったため、硬結と左下肢の特にふくらはぎの緊張を緩和する施術を行いました。
■ | 初診後の経過 |
・週2回のペースで、同様の診療を1ヶ月続けたところ、左腰部の硬結が縮小しており、痺れ感が軽減した様子でした。
・現在は、週1回のペースで来院してらっしゃいますが、腰部の硬結はほぼ消失しています。
・定期的・継続的な診療により、腰全体の緊張が緩和しすることで、腎機能の働きが回復しつつあるようで、むくみも解消しています。
使用した主要なツボ
*①腎兪(じんゆ) ②志室(ししつ) ③委中(いちゅう)
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・ネフローゼ症候群は、尿中に蛋白が多量に出てしまい、その結果、血液中の蛋白濃度が下がって、体にむくみが出る一連の症状をいいます。
・ネフローゼ症候群は、腰部に筋緊張を起こしやすいことが特徴的です。腰部の筋緊張は腎機能の低下の現れともいえます。
・腰部の筋緊張を緩めることが腎機能の働きの高まりを結果します。
・腎機能の回復により、下肢のむくみや重だるさが軽減するはずです。
・即効性を期待せず、長いスパンで、この症状と取り組む意識が必要です。
・その意味で、定期的・継続的な診療をお勧めします。