症例/捻挫
患者様情報
来院されるまでの症状
・足を引きずりながら来院なさいました。
・3日前の起床時、足をつくことが出来なくなり、立ち上がることも歩くことも出来なくなったとのことでした。
・昨日は整形外科で治療を受け、足首を固定をしてもらったが、圧迫感があり痛いので固定を外して湿布だけの状態でした。
・以前から杖をついて歩いていますが、来院時は、両手で杖にすがりつくようにして、足を引きずり少しずつ歩くことが精一杯といったご様子でした。
患者様 | 50代 神奈川 |
---|---|
初診 | 2009年4月 |
既往症 | 高血圧、高コレステロール |
他の症状 | 右肩こり |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・右足首内側が腫れ上がり、熱感がありました。患部に少し触れただけで痛みが走る様子でした。
・内反・外反時、さらに足を床についた時に痛いとのことです。
・横臥(右上)の姿勢で留置をし、仕上げもそのままの体勢で行いました。
・右足のむくみと、右腰、背中、臀部の緊張があったので、股関節周り、腰、臀部を中心に1寸1番ステンレス鍼で深瀉浅補を施しました。
・足首周りの腫れている部位には接触瀉法をし、最も痛みのある関節部位には灸を施しました。
■ | 初診後の経過 |
・診療後も足をつくときにまだ痛みがあり、歩くのに時間がかかってらっしゃいました。
・2日後に再来院された際には、普段どおりに歩くことが出来ていました。
・腫れも引き、内反・外反、そして、寝返りや階段の昇り降りも可能となりました。
・初診から、隔週1回のペースで通っていらっしゃいます。
使用した主要なツボ
*①解谿 ②丘墟 ③照海 ④志室
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・ご高齢となりますと、転んだりぶつけたりという、思わぬ事故が多くなります。
・今回の症例も、ご自分では気づかないうちに捻ったのかもしれません。
・ご高齢の方にとりましては、歩けることがなによりも大事なことです。
・無理をして症状を悪化させないことが大事なことです。あせらずゆっくりと、歩く距離を少しづつ伸ばしていきましょう。
・そして、関節周りが固まらないように、全体のバランスを整えていくことを継続していきましょうと提案させていただきました。