症例/高血圧症
患者様情報
来院されるまでの症状
・数年前から血圧が高くなり血圧降下剤を服用し始めたということです。
・たまたま膝の痛みで来院されたのですが、高血圧の症状が顕著に見られたので、その旨をお伝えしました。
・その後は、高血圧の診療で来院することが多くなりました。
患者様 | 60代 神奈川 |
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初診 | 2005年7月 |
既往症 | なし |
他の症状 | 変形性膝関節症 |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・頸のつけ根がもりあがっており、首の後ろは筋緊張がひどく、がちがちの状態でした。
・また、肩甲骨から背中にかけても鉄板のように固い状態でした。
・かなり重症の筋緊張(凝り)ともいえましたので、まずは身体全体を緩める施術を念入りにし、次に、首肩周りを中心に施術することとしました。
■ | 初診後の経過 |
・初診から1か月後の診療では、当初の首の付け根、首の後ろのもりあがりも改善され、肩甲骨から背中にかけてのこわばりも改善されました。
・また、体全体の筋緊張の解消とともに、血流が回復し、血圧も安定するようになりました。
・初診から数か月後には、降下剤の服用をせず、現在は120/80くらいで安定しているということです。
・現在も、予防をかねて週1回のペースで来院されています。
使用した主要なツボ
*①天柱(てんちゅう) ②風池(ふうち) ③大椎(だいつい) ④欠盆(けつぼん)
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・肩や首の凝りから派生する症状は多々あります。
・関節痛や高血圧もその影響と考えられます。
・凝りがやわらげば血流が改善され、関節痛や高血圧の改善につながります。
・からだのこわばりや高血圧の予防に適度な運動を推奨するのも同じ理屈です。
・ただ、高齢となると、適度な運動を日常の中に取り入れることは困難かと思います。
・それを補うという意味では、定期的に鍼灸院に来院なさるということも、有効な方法かもしれません。