症例/腱鞘炎
患者様情報
来院されるまでの症状
・集中的にパソコン作業をしていたところ、手首が痛みだし、最終的に物が持てないほどまで悪化してしまった。
・痛む部位は肘から下の前腕部、手首、指先(親指側から小指側の両側)まで。
患者様 | 40代 東京 |
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初診 | 2009年9月 |
既往症 | なし |
他の症状 | 便秘 |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・肘から下の前腕部が硬くスジ張り、肩から腕のつけ根、背中にかけてもバリバリに張っているといったかなりひどい状態でした。
・腰部も硬いのですがご本人の自覚はありませんでした。
・以上のような状態でしたので、まず、身体全体の筋緊張をゆるめるため、血流をよくするように治療を施しました。
・腕の症状は首肩と背中の緊張に起因しているとみて重点的にゆるめ、もっとも痛む個所には施灸をしました。
■ | 初診後の経過 |
・治療後は痛みが和らぐが、使うとまた痛くなるという状態を繰り返した後、5回目くらいから痛みが治まってきたようです。
・日常生活で肩を回してほぐすような運動を取り入れるようアドバイスをさせていただきました。
・現在は、予防をかねて月1回のペースで来院されています。
使用した主要なツボ
*①手三里(てさんり) ②太淵(たいえん) ③支正(しせい) ④養老(ようろう)
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・腱鞘炎は手や腕を酷使した場合によく起こる症状です。
・患部を使わずに休めるということが必須ですが、仕事や生活上、それが難しい場合には、集中的な治療をお勧めしています。
・また、手首や肘に過度の負担がかからないよう、日常生活のなかでバランス良くからだを使うことも大切です。
・手首の痛みが背中のコリをもたらし、それが腰痛に発展するケースも少なくありませんので、早めの対処を心掛けてください。