症例/むち打ち症
患者様情報
来院されるまでの症状
・車の追突事故により、左頚椎を損傷し、事故後1~2週間後から吐き気にみまわれ、左首から腕にかけて鈍い痛みを感じるようになったということです。
・最近は頭痛やむくみも頻繁に起こるようになってきたということで、来院なさいました。
患者様 | 30代 神奈川 |
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初診 | 2011年3月 |
既往症 | 頸椎捻挫 |
他の症状 | 首肩こり、背中の痛み、頭痛 |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・左右ともに頸部から背腰部にかけて、強い筋緊張があったので、まず最初に全身(特に上半身)の緊張をほぐし、筋緊張の根源を明確にすることに努めました。
・頸部左が重症部と捉え、施術を左頸部に集中しました。
・ただし、患部への直の施術はできるだけ控え、周囲の緊張を軽減する方針を立て、週に3回の治療を行ないました。
■ | 初診後の経過 |
・週に3回の治療の結果、吐き気は無くなりましたが、左の偏頭痛が表れ、むち打ちの症状がでていました。
・左頸部の治療を週に2回のペースで1ヶ月続けたところ、痛みはほぼ治まりました。
・左腕のだるさは、まだ取れないため、今後は週に1回のペースで来院いただくように提案しています。
使用した主要なツボ
* ①肩井(けんせい) ②天柱(てんちゅう) ③手三里(てさんり)
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・むち打症は後になってから次々と色々な箇所に不調が発生する場合があるので、早い時期に治療を開始し、患部はもとより、患部以外の箇所に波及するのを防ぐための施術をお勧めします。
・また、改善は一本調子で快復していくというより、症状に日々起伏があるのも、この疾患の特徴です。
・焦らず長いスパンで定期的に継続して診療を受けられることをお勧めします。