症例/頚肩腕症(2)

患者様情報

来院されるまでの症状

・慢性的に首と肩の凝りを感じていたが、3日前からは腕から指先にかけて痛みを感じるようになった。
・来院なさる前日は、夜間に痛みまで出て、よく眠れなかったとのことでした。

患者様 30代 神奈川
初診 2010年7月
既往症 なし
他の症状 なし

四診と経過

診療(診断と施術)

・右首から腕、指先、背中にかけて痛みがあり、首、肩背部の筋肉が凝り固まっていました。
・それが原因となって、呼吸も浅く、下肢への循環も悪く、足の冷えや浮腫みもみられましたので、以下の手順で施術しました。
・はじめに、全身の筋肉の緊張を取り除き、その後に右首肩まわりを緩める施術を行ったところ、ご本人から「肩の力が抜け、呼吸が楽になった」との感想を頂きました。

初診後の経過

・急の症状だったため、次の仕事休みにあたる4日後に再受診していただきました。
・夜間痛は治まったが、痛みはまだ残っているとのことでした。
・3回目の施術で、肩から指先にかけての痛みも解消しました。
・初診時は、痛みと仕事の疲れから元気もなく、声もか細かったのですが、来院の度に、話し声もしっかりしてきて表情も明るくなり、好転していくのがわかりました。
・ご本人は、久しぶりに肩凝りがなくなり仕事がしやすくなったと喜んでいらっしゃいました。

使用した主要なツボ

①欠盆(けつぼん) ②膏肓(こうこう) ③肩井(けんせい)

ひとこと添えさせていただきます

・頸や肩の凝りが重症化すると、呼吸の仕方にも影響を及ぼします。呼吸を深くできないために、声が弱弱しく、気持ちもふさぎがちになります。
・たかが凝りと思われがちですが、実は他人から見える印象にも影響を与える場合があります。
・凝りを解す施術を重ねるにつれ、話し方もしっかりしてきて表情も明るく変化していくのがわかります。
・施術を受けた方々の「久しぶりに肩コリがなくなり仕事がしやすくなりました」と明るい声で喜んでいらっしゃる姿が印象的です。