症例/頸筋硬直
患者様情報
来院されるまでの症状
・前の年の事故により首が動かなくなり、痛みや吐き気を伴う日が多くなったということです。
・肩を挙げるのも辛く、最近は頭痛も起きやすくなっているようです。
・最近は、夜中に何度も目が覚め、充分な睡眠がとれずに疲れが取れない状態が続いているということで、来院なさいました。
患者様 | 30代 神奈川 |
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初診 | 2012年2月 |
既往症 | 自律神経失調症 |
他の症状 | 冷え症、眼精疲労 |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・頚椎が頚筋の硬直により動きが悪く、左右に首を回すと背中の方まで突っ張り感があったので、脊柱起立筋の張りをほぐすよう施術しました。
・1回目の治療後には、これまで浅かった呼吸がかなり深くできるようになってきました。
・首の左右にあった痛みは、左側だけに痛みが残るようになっていました。
■ | 初診後の経過 |
・2回目の治療では、これまで隠れていた左首肩から背中、左腰部の筋緊張がはっきりと浮き出てきましたので、左側を主に緩める施術を徹底しました。
・治療後には首の可動域は広がり、左右の痛みはほぼ治まっていました。
使用した主要なツボ
* ①天柱(てんちゅう) ②缺盆(けつぼん) ③肩井(けんせい)
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・事故の後遺症は相当の時間が経ってから発症することも多いようです。
・張りと凝りは幾層にも重なっていることが多く、真の凝りの源を探りにくくしている場合もあります。
・日頃から全身の筋緊張をほぐし、関節の可動域を広げておくことで再発を予防できます。