症例/関節リウマチ

患者様情報

来院されるまでの症状

・歩行時に左趾の付け根が痛み、足に力が入らない状態になった。
・また、両方の手の指がむくみやすく、とくに朝方は腫れぼったくなり、第2関節の痛みを伴っている。
・手足も冷えやすくて、なかなか温まらない。このような悩みを抱えて来院なさいました。

患者様 40代 神奈川
初診 2011年4月
既往症 なし
他の症状 左膝関節症、肩こり

四診と経過

診療(診断と施術)

・両肩から腕までの張りをほぐし、とくに手指のむくみと第2関節の腫張に施灸をし、循環を改善する施術をしました。
・左腰部から左臀部に筋緊張があり、左下肢の循環が非常に悪いようでしたので、左腰部から臀部にかけての筋緊張を緩め、痛みのある足裏(趾の付け根)に施灸しました。

初診後の経過

・週に1回のペースで10回目の治療時には、左手指のむくみは軽減しており、治療後には手指も足裏も楽になったご様子でした。
・まだ右手指はむくみやすく、趾の付け根は夕方になると(長時間の立位や歩行)痛くなるので、7~10日に1回のペースで治療を継続していらっしゃいます。

使用した主要なツボ

①手三里(てさんり) ②承山(しょうざん)

ひとこと添えさせていただきます

・関節リウマチは30~50歳代の女性に多く発症するといわれています。
・関節リウマチとは、関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれ、放っておくと関節が変形してしまう病気です。
・腫れや激しい痛みを伴い、関節を動かさなくても痛みが生じるのが、他の関節の病気と異なる点です。
・手足の関節で起こりやすく、左右の関節で同時に症状が生じやすいことも特徴です。その他にも発熱や疲れやすい、食欲がないなどの全身症状が生じることもあります。
・関節リウマチは、早期の対処が大事といわれています。
・関節を動かしながら血流を良くし、進行を防ぐことが大切です。動かしやすくするには、定期的な鍼灸治療が有効といえます。