症例/ヘバーデン結節
患者様情報
来院されるまでの症状
・両手指(第1関節)の特に示指と中指に強い張りと違和感があり、特に朝方はしびれ感や痛みがでることもあった。
・動かしているうちに少しずつ楽になるが、腫れはひかない状態であった。
・なかなか改善が見られないということで。来院されました。
患者様 | 50代 神奈川 |
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初診 | 2012年5月 |
既往症 | アレルギー性鼻炎 |
他の症状 | 首肩こり、アレルギー性鼻炎 |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・右の人差し指と中指の第1関節に腫れが顕著であったため、関節を挟んで左右から施灸しました。
・両首肩から背中にかけての筋緊張を緩め、特に右腕の強張りに対しては右手三里に鍼と灸を施しました。
■ | 初診後の経過 |
・1回目の施術が終わった後、指のこわばりはなくなっていたのですが、しばらくして、こわばりが戻ってきたとのことでした。
・その後、週に1回のペースで2ヶ月来院したところ、腫れは軽減し、指の強張りも落ち着いてきました。
・現在も、週1回のペースで来院され、継続診療を受けていらっしゃいます。
使用した主要なツボ
* ①肩井(けんせい) ②手三里(てさんり)
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・指の第1関節が変形し曲がってしまう原因不明の疾患です。
・第1関節の背側の中央の伸筋腱付着部を挟んで2つのコブ(結節)ができるのが特徴で、この疾患の報告者の名をとってヘバーデン結節と呼ばれています。
・変形に様々なタイプや程度があります。すべての人が強い変形になるとは限りません。
・慢性的な症状で、また手指はよく使う部位なので、使いながら治していくことが望ましいです。
・痛みで使わずにいると悪化する可能性があるため、継続的に治療し、動かしやすくすることが大切です。