症例/不眠症（２）

患者様情報

来院されるまでの症状

・更年期症状により不眠が続いていると訴えられ来院なさいました。
・更年期症状は１年前から始まり、夜間に、すぐに目が覚めてしまい、その後眠れないという状態が続き来院されました。

患者様 40代　神奈川
初診 2017年11月
既往症 腹膜炎
他の症状 更年期による頭痛、足のだるさ、のぼせ

四診と経過

■ 診療（診断と施術）

・1回目の治療では、足の冷えと首筋から肩にかけての凝りがひどく、気が上がっていたため肩周囲部に症状が出てしまっていました。
・本治法を行うことで気を下げ、体内バランスを整えながら首まわりを緩める治療を施しました。

■ 初診後の経過

・1週間後の2回目の来院時に、診療を受けてから、薬に頼らずに眠れるようになりました。
・薬に頼ったのは一度だけでしたとの報告がありました。
・現在は月に2回程のペースで来院され、首肩こりなどの症状改善に向けて施術を継続させていただいています。

使用した主要なツボ

＊ ①完骨（かんこつ）　②肩井（けんせい）　③夾脊（きょうせき）(脊柱起立筋) 　④失眠(しつみん) 灸

■ ひとこと添えさせていただきます

・不眠症のきっかけは様々ですが、就寝時に考え事が多かったり神経が高揚または緊張していると。気が上がったままの状態となり、眠りに入りづらくなることが多いです。
・就寝前に足を温め、首まわりをほぐすと眠りに入りやすく、睡眠の質も上がります。睡眠の質が下がると回復力や免疫力も低下するので注意しましょう。
・自律神経や体のバランスを整える鍼灸治療は不眠症に効果的です。