症例/偏頭痛(1)
患者様情報
来院されるまでの症状
・慢性の肩凝りと腰痛があり、仕事が忙しくなると時々偏頭痛に襲われる。
・今回も仕事が忙しく、睡眠不足が3日間続き、4日目の朝には嘔吐を伴う左偏頭痛がおきてしまった。
・翌朝、左の痛みは治まったものの、右偏頭痛と肩凝りが酷く、息苦しさもあり、不安に襲われて来院なさいました。
患者様 | 20代 神奈川 |
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初診 | 2010年9月 |
既往症 | なし |
他の症状 | 腰痛 |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・ご本人がおっしゃる通り、背中と首肩が凝り固まっており、東洋医学的に言えば、気血が巡っていない状況でした。
・仕事での気の遣い過ぎ、目の使い過ぎ、さらに、睡眠不足が追い打ちをかけて、筋緊張が緩まなくなってしまったことが原因と思われましたので、全身の気血バランスを整え、身体全体の緊張を解すことに専念しました。
・施術の段階が進むにつれて、痛みの原因となっている凝りが明確に現れてきましたので、最後に患部そのものに刺鍼をして施術を終えました。
■ | 初診後の経過 |
・治療後は頭痛もすっかり治まり、目の開き具合も見違えるほどでした。
・ご本人も「自宅で寝てようか迷ったけど、来てよかった!」と喜んで帰宅されました。
・仕事の職種上どうしても筋緊張が慢性化し悪化していくことが「くせ(習慣化)」となっていますので、根本治療というよりは、まずは予防を心がけることに重点を置き、定期的な来院をお勧めしております。
使用した主要なツボ
* ①右風池(ふうち) ②左天柱(てんちゅう) ③膏肓(こうこう)
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・頭痛の原因には様々ありますが、常日ごろの気疲れ、眼精疲労がピークに達した際に痛みとなって現れることがよくあります。
・痛みは体からの緊急事態のメッセージですので、放っておかず、早めに治療をされることをお勧めします。