症例/中耳炎
患者様情報
来院されるまでの症状
・3か月前に頭痛と外転神経麻痺(視界の外側が2重に見え、瞳が外を向く)の症状がでた。
・通院・投薬でその症状は落ち着きましたが、その後フワフワするめまいと中耳炎を発症した。
・中耳炎による耳垂れが続いており、夜も気になって眠りにくいようでした。
患者様 | 40代 神奈川 |
---|---|
初診 | 2018年5月 |
既往症 | なし |
他の症状 | 頭痛、外転神経麻痺、めまい |
四診と経過
■ | 診療(診断と施術) |
・全体的には、痩身で顔色が悪く体力が落ちている印象がありました。
・足がとてもむくんでおり水分のバランスが悪いように思えたので、お身体全体の巡りをよくし、免疫力・自然治癒力が高まるように本治法をしました。
・局所的には左耳に中耳炎があり、左の首肩がひどく張っていました。特に頭のつけ根のツボに滞りを感じ、そこから耳や目の血流を阻害させているような状態でした。
・鍼で首肩・頭のつけ根をよくほぐし、耳周りに施灸しました。
■ | 初診後の経過 |
・1回目の治療後すぐに、外転神経麻痺でスッキリしなかった視界がクリアになったと実感がありました。
・2回目にご来院されたときには、めまいと中耳炎による耳垂れが減少したとご報告いただきました。
・週に1回のペースで治療を続け、3回目には耳垂れが止まり、4回目でめまいも止まって、中耳炎の症状が落ち着きました。
使用した主要なツボ
* ①翳風(えいふう) ②完骨(かんこつ) ③頚根(けいこん)
■ | ひとこと添えさせていただきます |
・中耳炎は子どもの病気というイメージがありますが、大人も発症します。耳の中に細菌が入ることにより炎症がおこります。
・大人の中耳炎は、風邪で細菌が喉・鼻から耳管を通り感染したり、ストレスによる免疫力の低下で菌が繁殖しやすくなることが原因の一つです。
・首肩コリがひどくなると目・鼻・耳の病気を発症しやすくなります。日頃から首肩コリの予防をし、全身の巡りを良くして体温をあげ、免疫力の高い身体作りが大切です。