症例/手の痺れ

患者様情報

来院されるまでの症状

・デスクワークでパソコン作業が長く、慢性的に首肩こりを感じていました。2年半前から特に左の首のつけ根の痛みが続いた。
・最近は夜寝る前に両手が全体的に痺れてしまうらしく、気になっていた。
・疲れが溜まっているせいか睡眠の質も悪く、途中で起きてしまうこともしばしばある。
・仕事上座りっぱなしの姿勢が多く、身長も高いことから腰も痛くなる。

患者様 30代 女性 東京
初診 2016年6月
既往症 不整脈
他の症状 首肩こり 腰痛 中途覚醒 風邪をひきやすい

四診と経過

診療(診断と施術)

・腕や手に特徴的な硬さがあるわけではなく、首肩や鎖骨の上が特に張っていました。
・身長が高く、下を向く時間が長いせいか猫背で肩が前に入っており、首肩コリを悪化させているようでした。
・猫背改善に胸が開きやすくなるよう、鎖骨の上や肩の前側に鍼をしました。特に鎖骨の上の鍼の際に、腕や手に電気が走ったような感覚があり、手が温かくなったそうです。同時に首肩・腰に鍼と灸を施しました。

初診後の経過

・治療後は就寝前の手の痺れは落ち着いたそうです。
・2回目は1週間後に来院され、仕事で首肩が凝ってくるとまた痺れを感じる様でした。
・3回目・4回目と治療を重ねていくと徐々に持ちも良くなって、5回目に来院された際には気にならなくなったそうです。
・現在は首肩コリのケアと腰痛をメインに2週間に1回来院されています。

使用した主要なツボ

①缺盆(けつぼん) ②頚根(けいこん) ③風池(ふうち) ④膏肓(こうこう)

ひとこと添えさせていただきます


・手の痺れは首や手首からの神経圧迫等、様々な原因で起こります。
・首肩こりを放置しておくと筋肉が硬くなり神経を圧迫しやすいです。日頃から首肩こりを予防することで手の痺れのリスクを減らすことが出来ます。
・鍼灸は筋肉に鍼や灸の刺激を与えることにより、血流が良くなり、筋肉を柔らかくする作用があるので効果的です。
・また手の痺れは脳卒中や糖尿病などの大きな病が隠れている可能性もあります。普段からお身体をケアすることにより、大きな病に早く気付くことができ、重症になることも防げるでしょう。