症例/口内炎

患者様情報

来院されるまでの症状

・以前から疲労が蓄積すると口内炎が2~3ヶ所発症していた。
・とくに生理前や胃腸不良を感じる際は多発し、食欲も落ちやすく、喋るのもおっくうになる。
・このような煩わしさから解放されたくて、思い切って来院されたということでした。

患者様 20代 神奈川
初診 2012年5月
既往症 なし
他の症状 頭痛、肩こり、冷え性

四診と経過

診療(診断と施術)

・耳下腺や顎下腺が張っていて、特に胸鎖乳突筋の緊張が顕著であったため、首まわりや鎖骨上窩付近を緩める施術を行ないました。
・また、足の冷えとむくみが強く、のぼせやすくなっていましたので、両腰部の硬結を緩め下肢への血流を促す施術も加えました。                                                                                                                  

初診後の経過

・週に1回のペースで来院していただき、同様の施術を3回にわたり続けさせていただきました。
・その結果、口内炎の痛みは和らぎ、患部は小さくなっていました。

使用した主要なツボ

①翳風(えいふう)②天突(てんとつ)③缺盆(けつぼん)

ひとこと添えさせていただきます

・口内炎は口の中の粘膜や舌に起こる炎症です。
・口の中の粘膜が赤く腫れ上って痛み、水泡ができたり、ただれて欠損することもあります。
・酸やアルカリ物質、熱湯の誤飲による刺激、間違って噛んでしまった、さらにウイルスや細菌の感染が主な原因といわれていますが、皮膚細胞の再生促進がなによりの解決法です。
・鍼灸は口内炎に有効な施術です。隔週で月2回ほどのペースで、定期的に診療することをお勧めします。
・鍼灸の施術により、胃腸の働きを良くし、足の冷えや顔の紅潮を改善すると、身体上部の病症を起こしにくくなります。さらに、質の良い睡眠が確保されストレス解消にも効果的です。
・こうして、自律神経のバランスが整い、粘膜の働きも強くなってきますので、口内炎には有効といえます。